安全・健康への取り組み

働く人の安全、地域の安全・安心、製品の安定供給のため、ハード面・ソフト面の備えと日ごろの訓練に積極的に取り組んでいます。

安全健康管理

働く人の安全と健康のために

四日市工場では、働くすべての人が「安全(Safety)」で、「健康(Health)」にそしてイキイキと躍動するため、快適な職場環境づくりが必要です。キオクシアグループは従業員の安全健康をサポートしています。

四日市工場では、安全健康への誓いを、経営トップが自ら宣言し、従業員全員が共有することを目的に制定し、常に時勢に沿った内容となるように毎年内容を見直しています。

キオクシアグループでは、労働安全衛生マネジメントシステム(ISO 45001:2018規格)認証を2021年1月に取得しています。このシステムに基づき、リスクアセスメントによる安全健康リスクの低減と管理、および法令などの遵守管理を継続的に行い、安全管理の見える化を進めています。

外部からの評価

社内にTHP*1専門委員会、MHP*2専門分科会を設置して従業員の健康づくりに積極的に取り組み、「誰もが健康的に暮らせる“とこわかの三重”」の実現に向けた活動を進めたことが評価され、2020年7月に「三重とこわか健康経営カンパニー」に認定されました。また、 「三重とこわか健康経営大賞2020」優秀賞を受賞しています。

健康管理を経営的な課題ととらえ、戦略的・計画的に取り組み、従業員の活力向上や職場の活性化を継続的に推進しています。

  1. THP(Total Health Promotion Plan):従業員の心身の健康づくり
  2. MHP(Mental Health Promotion Plan):従業員のメンタルヘルスの向上
三重とこわか健康経営カンパニーの認定マーク

地震対策

免震装置

2007年9月に竣工した第四製造棟以降では、地震応答加速度を約1/4に低減する最新の免震構造を採用しています。

免震装置 免震装置

地震速報システム

大きな被害をもたらすS波到達前にP波を検知することにより、到達時間と規模を瞬時に解析。自動停止や自動放送により被害を低減、働く人々の安全を確保します。

地震速報システム 地震速報システム

設備の耐震対策

二次災害を防止するため、厳しい社内基準に基づき設備の固定、補強を実施しています。
多種多様の対策を実施しておりますが、その一部を紹介します。

例1:装置の固定
例2:タンクの固定

従業員安否確認システム

災害発生時には、従業員の安否確認をオンラインシステムで自動化。
複数の通信手段を利用し、従業員の安否を迅速に確認します。

防災倉庫

防災倉庫を構内各所に設置。大規模災害発生時に必要な水、食料、資材や機材を備蓄しています。

停電対策

瞬低対策

瞬間的な電力低下からの重要設備の保護を目的として、各種の瞬低補償装置を設置しています。

瞬低補償装置とは?

バッテリー、電気二重層コンデンサや、超電導コイルに電力を貯蔵し、瞬低時に電力を放出させます。

瞬低補償装置 瞬低補償装置

1)UPS電源 (無停電電源装置)

バッテリーに電力を貯蔵し一定時間の電力を供給します。

UPS電源 (無停電電源装置) UPS電源 (無停電電源装置)

2)超電導電力貯蔵装置(SMES:Superconducting Magnetic Energy Storage)

超電導コイルを用いて電気エネルギーを磁気エネルギーとして蓄電します。

超電導電力貯蔵装置 (SMES:Superconducting Magnetic Energy Storage) 超電導電力貯蔵装置 (SMES:Superconducting Magnetic Energy Storage)

3)電気二重層キャパシタ (EDLC:Electric Double Layer Capacitor)

コンデンサ内に電気エネルギーを蓄電します。

電気二重層キャパシタ (EDLC:Electric Double Layer Capacitor) 電気二重層キャパシタ (EDLC:Electric Double Layer Capacitor)

停電対策

非常用発電機を設置。停電発生時には自動で起動。安全関連設備の稼働と、工場設備の安全な停止までの電力をバックアップします。

非常用発電機

ディーゼルエンジンで発電し、電力を供給します。

火災対策

超高感度煙検知器

超高感度煙検知器をクリーンルーム内に設置。
電気配線・設備等からのくすぶり火災をきわめて早期の段階で検知して対処する事が可能になります。

消防自動車の配備

初期消火を迅速に行うために消防自動車を導入しています。

高圧ガス保安管理

四日市工場では、高圧ガスの製造、貯蔵、消費に関する保安計画を策定・実行し自主的な保安確保の取り組みを継続しています。

高圧ガス保安管理体制

四日市工場においては、自主的な設備の導入事前審査、並びに保安検査・完成検査等を通して安全確保に注力しています。この体制を運用するために以下役割を選任し、高圧ガス施設の管理を行っています。

  • 高圧ガス保安統括者
  • 高圧ガス保安統括者代理
  • 保安係員
  • 特定高圧ガス取扱主任者
  • 保安管理者
  • 作業責任者

保安教育

四日市工場では、保安教育計画を策定し高圧ガス施設を取り扱う従業員に対して保安教育、緊急事態対応訓練を実施しています。

保安技術の伝承活動

高圧ガス保安管理においては、高圧ガス施設を健全に保ち安全に運用することが重要です。四日市工場では、高圧ガス施設を取り扱う従業員に対して専門知識教育を実施し考動力を身に付けた技術の伝承に努めています。

保安検査・定期自主検査

高圧ガスを取り扱う製造事業所は定期検査が法令で義務付けられています。
四日市工場では、法令に基づき高圧ガス施設の各種機器の検査ならびに外観検査などを実施しています。

自治体との連携

当工場における事故や火災等の災害防止と、地域社会の安全の確保を目的として、四日市市との間で災害防止協定を締結しています。

1.所轄消防署様との合同防災訓練を実施。現地対策本部で被害状況(想定)を確認。

2.薬液の漏洩を想定し、化学防護服を着用した要救助者救助訓練を実施。

3.要救助者の搬送訓練を実施。